新型コロナワクチン接種

季節を問わず流行を繰り返し、いまだに気を緩めることができない新型コロナウイルス感染です。当院にも高熱やのどの痛みをはじめとした急性期の症状や、解熱後の嗅覚や味覚の低下、頭がぼーっとする、しんどい、のどがいつまでもイガイガする、などの長引く症状でお困りの方が来院されています。新型コロナワクチンは令和6年度より無料で接種を受けることができなくなり、現在自費での接種となっています。お値段が高くなってしまい大変恐縮なのですが、持病がおありで免疫が低下している方、ご心配の方には接種をおすすめします。

接種ができる時期や年齢、予約方法、価格などについては、お知らせ欄で更新していきます。ご不明の点は、お電話かご来院時におたずね下さい。

※京都市在住の原則65歳以上の方は、一部公費負担で新型コロナワクチン接種が受けられる期間があります。こちらもお知らせ欄に掲載いたしますのでご覧下さい。

インフルエンザワクチン接種

インフルエンザは、毎年12月~3月ぐらいを中心に流行期を迎える感染症です。実は高齢者を中心にインフルエンザを起因として亡くなる方は少なくなく、注意が必要な病気と言えるでしょう。

症状としては風邪に似ていますが、急激に38度以上の高熱を発症し、のどの痛みや頭痛、咳などに加えて、関節痛や筋肉痛、倦怠感。食欲不振などの全身症状が出るのが特徴です。通常、症状は1週間~10日間で改善します。ただ免疫力が低下している高齢者の方、呼吸器疾患、循環器疾患、糖尿病などの基礎疾患がある方がインフルエンザにかかると、肺炎を併発するなど重症化しやすい傾向にあります。また乳幼児や小児の場合は、急性脳症を併発する場合があります。このように命に関わることもあれば、後遺症が残る危険性もあります。

こうしたリスクを軽減するためにも、インフルエンザワクチンの接種をお勧めします。インフルエンザにかかりにくくなる効果とともに、かかったとしても重症化を抑える効果が期待できます。現在は皮下注射のみですが、令和6年秋より小児に対して経鼻タイプのワクチンが発売される予定です。

インフルエンザウイルスは、毎年その種類の型が異なります。それに合わせてワクチンに含まれるウイルス株の型も、毎年、変更されています。したがってインフルエンザワクチンは毎年受けることが大切です。なおワクチンは効力を発揮するまでに約2週間かかり、効果の持続期間は約5ヶ月とされています。

接種ができる時期や年齢、予約方法、価格などについては、お知らせ欄で更新していきます。ご不明の点は、お電話かご来院時におたずね下さい。

※京都市在住の原則65歳以上の方は、一部公費負担でインフルエンザワクチン接種が受けられる期間があります。こちらもお知らせ欄に掲載いたしますのでご覧下さい。

帯状疱疹ウイルスワクチン接種

帯状疱疹は水痘(みずぼうそう)と同じ、水痘帯状疱疹ウイルスによって起こる病気です。初めてこのウイルスに感染したときに発症するのが水痘(みずぼうそう)です。その後、免疫力が低下しやすくなる50歳を過ぎたころになると、神経などに潜伏していたウイルスが再び活性化し、赤い斑点と小さな水ぶくれ(疱疹)、ピリピリとした刺すような痛みなどの症状を発症するのが帯状疱疹です。

原因としては、加齢や過労、ストレス等によって免疫力が低下することが挙げられ、神経の損傷がひどい場合、疱疹が治った後も痛みが続くことがあります。この痛みが3か月以上続くと「帯状疱疹後神経痛」と診断されます。重症化すると視力低下や失明、顔面神経麻痺など重い後遺症が残る危険もあります。このようなリスクを避けるためにも、帯状疱疹ワクチンの接種をお勧めします。

当院では帯状疱疹ワクチン「シングリックス」を採用しています。接種対象年齢は現在のところ、基本的に50歳以上となっていますが、今後接種対象年齢が拡大する予定です。

シングリックスは遺伝子組み換えを用いた不活化ワクチンで、対象者は50歳以上、接種回数は2回です。1回目の接種から間隔を2か月ほど空けて2回目を接種します。50歳以上では約97%、70歳以上では約90%の発症を予防したという臨床試験結果があり、高い予防効果を表しています。また10年間は80%を超える有効性があるなど、効果の持続期間も長くなっています。

費用は高めとなり、ご希望を確認してからの発注となります。まずは診察を受けていただき、日程等ご相談させてください。副反応としては注射部位の赤みやかゆみ、発熱、全身倦怠感が比較的高い頻度であらわれますが、3日程度で治まります。また全身症状として、下痢、腹痛などの消化器症状、頭痛、筋肉痛などがあらわれる場合があります。